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避難所における「感染症防止」に役立つかもしれない野草 その1 歯ブラシがない時にも?

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避難した後に訪れる第二の「命の危険」

体育館などの避難所で生活する方々が今後気をつけなくてはならないのは、「感染症」なのだそうです。

水が不足して、手が充分に洗えない、歯磨きが疎かになるなどが原因で「菌」に感染しやすくなってしまうとの事。

東日本大震災の時にも、こんな話を聞き、ふと頭に浮かんだ事がありました。

「付近に野草は生えていないのかなあ?」

公園や土手、田んぼや空き地などに、こんな野草が生えていたら、もしかしたら役に立つかもしれません。

少なくとも、感染症の一原因となる「不衛生さ」を緩和する手助けにはなってくれる筈です。

 

その1 オオバコで歯を磨く

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茎でオオバコ相撲をした記憶をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

見分け方は

  • 根から直接葉が生えている
  • 卵形の厚手の葉
  • 葉の淵はうっすらと波打っている
  • 葉脈が縦に入っている
  • 地面から伸びている葉をちぎって採ると、茎の断面図が三日月形

などなど。

この野草、抗炎症作用があります。

それから収斂作用といって、細胞を引き締める作用もあります。

そして多くの資料が抗菌作用もあるとしています。

抗菌、抗炎症、引き締め・・・聞くからに歯磨きにぴったりじゃないですか?

メカニズムは簡単に言うとこんな感じです。

  • 炎症が起きた粘膜が引き締まると、それ以上の菌の進入を抑制してくれます。
  • そして粘液質(特に種に多い)が細胞をカバーして、痛みの緩和や、菌のブロックをしてくれます。

実際にどうやって使うのか

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そんなわけで、歯磨きは、歯磨き粉をつけずとも充分な効果があるとの事ですが、オオバコの葉を歯磨き粉代わりに使ってみては如何でしょう。

特に西洋では、実際に「歯の健康を保つ薬草」に、よくリストアップされています。

以下は私個人のオオバコの葉を使った歯磨き方法です。

真似をする時には自己責任でお願い致します。

  • 生の葉を数枚摘んで、軽く洗う(水が少ないからこれが既に無理だったらごめんなさい)
  • オオバコの葉を口に入れて噛む
  • 口の中に噛み砕いたオオバコを残しながらブラッシング
  • ブラッシング後、可能であればゆすぐ、無理であれば葉を吐き出す

吐き出しきれなかったものは全然そのまま食べちゃいます。

ビタミンやミネラルが豊富だし、身体の中に薬効を入れ込める感じがしますし。

すっきり、清涼感、引き締まった感じがします。

 

歯ブラシがないときには・・・?

生の葉を、指で、歯と歯茎に擦りつけます。

噛むのに抵抗がある方も、この方法がいいでしょう。

それからオオバコの「根」は、歯が痛いときに、患部に絞り汁を垂らして、痛み止めに使われていたという資料もあります。(私は試した事がありません。)

以上、あくまでも野草が持つ「作用」から考慮した「役立つかもしれない利用方法」を述べてみました。

次回は手が洗えない時に役立つかもしれない薬草をご紹介します。

※上記は学習目的であり、治療法として勧めるものではありません。実行される際には全て自己責任でお願い致します。

※100%間違いなくオオバコだと見極められる時以外は使用をぜったいに避けてください

 

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※当サイト内のコンテンツは、全て学習目的です。ビデオレッスン、テキストレッスン中の、薬草が「効く」という類の表現は、あくまでも個人の感想であり、治療法として勧めるものではありません。体調を崩された際などは、お医者さん等の専門家にご相談下さい。

記事を書いた人

taku

Nanute Natural Healing Academy 代表 川口 拓

1971年、世界で定められている地球の日(4月22日)に生まれる。獨協大学外国語学部英語学科卒。幼少の頃より自然に親しみながら子供時代をすごす。

1996年以降、カナダやアメリカを何度も訪れ、アウトドア技術やネイティブアメリカンの大地に生きる術を学んだ際、彼等の自然に対する考え方、野草に対するアプローチ方法、自然と一体化するというヒーリング方法に感銘を受け、その道を追求する。

2001年より WILD AND NATIVE を主催、2013年、一般社団法人危機管理リーダー教育協会を設立。15年以上に渡り、「自分でも学びながら」をモットーに、大地の教え、ヒーリング、身近な薬草に関するワークショップを開催。その教えを、延べ10000人以上と共有している。

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